キツネさん
テスト前に、焦って教科書を丸暗記して乗り越えようと考える人は多いはず。
しかし、暗記をするといっても、ただ文字を読んで覚えるだけでは非効率です。
せっかく暗記したと思った内容も忘れてしまい、試験に不安が残ってしまうかもしれません。
本記事では、暗記と記憶の関係を解説しつつ、効率よく暗記をする方法を紹介します。
暗記の方法を理解して、実践できれば苦手な科目の試験でも点数を上げることができるはずです。
誰にでも実践できるようにわかりやすく解説するので、最後までご覧ください。
もくじ
暗記と記憶の違い
暗記の特性を理解して、記憶との違いを知ることで勉強の方法も変わってきます。
まずは暗記と記憶の意味を解説しつつ、2つの違いについて紹介します。
暗記は「覚えること」記憶は「思い出すこと」
暗記と記憶は同じだと思っている人は少なくありません。
厳密にいうと暗記と記憶は少し違います。
一夜漬けで暗記した内容は、試験が終わると綺麗さっぱり忘れてしまうことも多いでしょう。
このように暗記は、一時的に覚えることであり、すぐに忘れてしまいます。
記憶との違いは、覚えた内容を思い出せるかどうかで決まります。
キツネさん
覚えても思い出せなければ意味がない
重要なことは、暗記と記憶の違いではなく、覚えた内容を思い出せるかどうかです。
どんなに頑張って暗記したとしても、必要なときに思い出せなければ意味がありません。
試験後に「日頃から勉強しておけばよかった」と後悔した経験がある人も少なくないはずです。
この記事では誰でも実践できる思い出しやすい暗記方法を具体的に解説します。
東大生も使っている「記憶術」を使った暗記方法
勉強のスペシャリストでもある東大生も使っていると言われている「記憶術」を紹介します。
ここでは、以下の3つの記憶術を紹介します。
- イメージ記憶
- 語呂合わせ
- 場所法
どれも効果的な暗記方法です。しかし、すべてを使おうとするのではなく、自分に合った方法を選択しましょう。
それぞれの記憶術の概要と使い方を紹介します。
思い出せる確率を上げる「イメージ記憶」
「イメージ記憶」とは、対象を写真や絵、映像などの「イメージ」で覚える方法です。
人の脳は文字を覚えるよりも、映像や絵の方が覚えやすいとされています。
このように、現実ではありえないような場面を想像することで、さらに記憶しやすくなります。
「イメージ記憶」は、試験の際に暗記した内容を思い出しやすくなるように手助けしてくれる方法です。
「イメージ記憶」について、詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
関連記事:効率よく覚えるのにイメージ記憶が大切な理由|コツやトレーニング方法を紹介
馬鹿にできない「語呂合わせ」
暗記の定番でもある「語呂合わせ」も、使い方によっては非常に有効な手段となります。
例えば、歴史の年号を覚える時に「語呂合わせ」はよく使われています。「泣くよウグイス平安京」などは有名ですよね。
「語呂合わせ」を作るポイントとしては、以下の4つがあります。
- インパクトのある面白い語呂にする
- 覚えたい対象の意味に関連する語呂にする
- 頭の中でイメージしやすい語呂にする
- 言葉にしやすいリズム感のある語呂にする
平安京で泣いているウグイスは想像しやすく、リズム感もあります。
上記の4つのポイントを意識して語呂合わせを作ってみてください。
鉄板の記憶術「場所法」
記憶術の一つである「場所法」とは、覚えたい対象と馴染みのある場所を結びつけて暗記をする方法です。
覚えたい対象が英単語で、馴染みのある場所を自宅と設定して「場所法」の手順を紹介します。
- 自宅の間取りをイメージする
- 場所ごとに一つの単語を置く
- 場所の名前と英単語の意味を結びつける
- 場所と英単語の意味をイメージする
- 間取りを通る順番を決める
玄関にapple、リビングにcloud、浴室にdeskといったように自宅の間取りに合わせて英単語を置くイメージをして、その場所と英単語を結びつけます。
「玄関にりんご」、「リビングに雲」、「浴室に机」など、英単語の中身が実際にそこの場所に存在している姿をイメージします。
最後に間取りを通る順番を決めて、イメージの中で間取りを通りながら暗記していきます。
人は場所を覚えやすいと言われているため、場所と覚えたい対象を上手に組み合わせて暗記するのが「場所法」です。
「場所法」について詳しく知りたい方は下の記事を参考にしてください。
関連記事:最強の記憶術「場所法」とは?勉強に役立つ使い方やポイントを解説!
山を張れ!効率よく暗記するための勉強方法
キツネさん
このような場合、どんな方法を駆使しても、試験範囲の全てを暗記することはできません。
そこでここでは短期間で効率的に暗記するための4ステップを紹介します。
前提:最低限のことしか覚えない
どんな科目でも、試験範囲の全てを短時間で暗記することはできません。
すべての範囲を覚えられないのであれば、暗記する範囲を限定する必要があります。
そのため、試験範囲の中でも最低限のことを覚えることを意識してください。
最低限のことを覚えておけば、応用が効く可能性もあります。
1. 覚える範囲を理解する
いきなり覚えようとするのではなく、まずは覚えなければならない範囲を理解することから始めましょう。
まずは、暗記が必要な部分をピックアップしていきます。
理解ができている範囲については、さらっと教科書を見る程度で構いません。
2. 問題集をやる
試験範囲を理解したら、まず問題集に取り掛かりましょう。
キツネさん
地道に一つずつ暗記するよりも、試験範囲の問題集を解くことが近道となります。
理由としては、試験の問題は、過去問や問題集の中に似たような問題があるためです。
また問題を解くという行為は、自分の記憶の中から「思い出す」ことでもあります。
この「思い出す」ことは、記憶を定着させるのに非常に効果が大きいと言われています。
ちなみに効率的に勉強するポイントとしては、解けた問題や似たような問題は繰り返し解かないことです。
3. 解けない問題は解説を読む
問題集を解いていると必ず解けない問題に遭遇します。
そんな時は、すぐさま解説を読んで問題の解き方を理解しましょう。
すぐに解説を読んだら勉強にならないと思うかもしれませんが、効率よく暗記をするためには深く考える時間がもったいないからです。
解説を読んで、問題の解き方を理解できたら次の問題に取り掛かりましょう。
4. 教科書を読む、調べる、質問する
解けない問題の解説を読んでも、内容が理解できなければ教科書を読んだり、辞書で調べたりして対処しましょう。
もし、教科書や辞書で調べてもわからなければ、その科目が得意な友人や先生に質問して解決します。
ここで注意しておくことは、質問する前には必ず自分で調べるという点です。
自分で調べる行為自体が暗記をする手助けになるうえに、質問する内容もより詳細になるからです。
暗記をするとなると教科書を開く人が多いですが、勉強ができる人は先に問題集に取り掛かります。
そして、わからない問題が出てきた時に初めて教科書を開き、理解を深めていくのです。
大人になってしまった人が効率よく暗記するコツ
大人と学生では、勉強に使える時間に差があります。
大人は仕事や家事など他にもやらなければならないことが多く、勉強に使える時間は学生より少ないはずです。
そこで、ここでは忙しい大人でも効率的に暗記するコツを紹介します。
短い勉強時間を最大限に活かすためにも、効率よく暗記する方法を学びましょう。
とにかく「記憶術」を学ぶことに時間をかける
短い勉強時間で効率よく暗記するためには、先に記憶術を習得することをおすすめします。
学生時代は、コツコツと教科書や参考書を読み勉強していたと思いますが、大人になるとそんな時間はありません。
記憶術を習得する時間がもったいないと思うかもしれませんが、記憶術は一度身につけてしまえば、ずっと使えます。
さらに、記憶術は短い時間でたくさんの知識を記憶できるため大人の勉強方法には最適といえます。
関連記事:宮地式記憶術のリアルな評判・口コミと、いま学ぶべき理由を紹介
積極的にアウトプットする
暗記した内容を効率よく記憶に定着させるためには、アウトプットは欠かせません。
大人になるとインプットへの比重が高まります。
そこでおすすめなのが、Twitterやブログでアウトプットする方法です。
Twitterで暗記したいことを投稿したり、ブログで文章にまとめることで、簡単にアウトプットができます。
アウトプットするコツは、相手が理解できるように伝えることです。
わかりやすい文章を考えることで、さらに暗記した内容は脳へ定着します。
もっと効率よく暗記するために
効率よく暗記をする方法や記憶術について紹介しましたが、もっと早く暗記したいと考える人も多いはずです。
ここでは、さらに効率よく暗記をする方法を提案しつつ、記憶に定着させるコツも紹介します。
1回で暗記する方法は?
確実に暗記をしたいのであれば、繰り返して勉強することが鉄則です。
ほとんどの場合は1回の学習で暗記をすることは難しいです。
どうしても1回で暗記したいのであれば、「イメージ記憶」を利用しましょう。
インパクトのある「イメージ記憶」を作り出せれば1回で暗記ができる確率は高まります。
このようなインパクトのあるイメージを作り出せれば、1回で暗記できる可能性は高くなります。
テスト前日にやるべきことは?
テスト前日は、新しいことを勉強するよりも、今まで暗記した内容を思い出す作業に当てるか問題集を解きましょう。
先述したとおり「思い出す」作業は、記憶の定着を促します。問題集を解くことで「思い出す」行為を繰り返します。
テスト前日は焦らず、暗記した内容の復習と問題集で問題の傾向を掴むように意識してみてください。
忘れないためのコツは?
暗記した内容を忘れないようにするためには、暗記した内容を記憶に変換しなければなりません。
さらに、短期記憶を長期記憶に変えることができれば、時間が経っても忘れないようになります。
暗記した内容を記憶に変換させるためには、反復して覚えるしかありません。
何度も思い出す努力をすることで、記憶となっていくのです。
関連記事:【再現性あり】記憶力を上げる方法とは?|誰でもできる記憶向上テクニックを紹介!
まとめ
今回は暗記する方法を中心に解説しました。
暗記するためには、さまざまな方法があります。
- イメージ記憶
- 語呂合わせ
- 場所法
色々な方法を組み合わせることで効率よく暗記できます。
さらに、試験が近い時には勉強する方法も工夫しなければなりません。
山を張って暗記することも大切です。
暗記は一時的なものであるため、暗記を記憶に変換しなければ思い出すことはできません。
ちなみに、記憶力をあげたいなら宮地式記憶術という記憶術もおすすめです。
記憶術は科学的に裏打ちされたスキルなので、誰でも習得できるメリットがあります。