最強の記憶術「場所法」とは?勉強に役立つ使い方やポイントを解説!

キツネさん

「場所法」っていう記憶術がすごく効果的だって聞いたよ。でもどうせ難しくて、限られた人しか使えないんでしょ?

「場所法」とは物事を覚える際に効果的な記憶術の一つです。

実際に記憶力チャンピオンの方が使っていると話題である一方「使いこなすのは難しい」と思われがちな部分もあります。

しかしコツを身につけて練習すれば、誰もが自分のものにして日々の勉強にも大いに役立てることができるんです。

今回の記事ではそんな最強とも言われる記憶術「場所法」の使い方やポイント、練習方法ついて解説していきます。

実践的な例も交えて紹介するので、ぜひ使い方をマスターして効果を実感してみてください!

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監修者情報

株式会社Art Of Memory

吉野式記憶術、宮地式脳トレ記憶術、VR記憶術など、記憶や脳に関するコンテンツを数多く手掛ける記憶のエキスパート。


なお、記憶力の上げ方については記憶力を上げる方法とは?|誰でもできる記憶向上テクニックを紹介の記事で解説しているので、あわせてご覧ください。

場所法とは

まずは場所法の概要について確認してみましょう。

「場所法」とは
  • 物事を覚える際に効果的な記憶術
  • 自分に馴染みのある「場所」と物を紐づけて記憶することからその名で呼ばれる
  • 覚える際の記憶の置き場所を「記憶の宮殿」と呼ぶことも

場所法にとって欠かせないのは「自分にとって馴染みのある場所」です。

自宅、職場、学校、よく行くお店など、目をつぶっても「どこに何があるのか」がイメージできる場所が一つでもあれば、場所法を使う条件をクリアしています。

特に一度にたくさんの物を暗記する必要がある場合に有効で「資格試験や受験においてこの場所法が役に立った」という方も多いです。

場所法の基本的な使い方

ここから、より具体的な場所法の使い方を解説していきます。

実際に頭に思い浮かべながら読んでいただけると、その効果がより実感できるはずです。

ここでは、以下の4つの単語を覚えるとします。

  1. 牛乳
  2. じゃがいも
  3. トラ

場所法の手順は以下の3ステップで進めていきます。

  1. 記憶する場所(記憶の宮殿)を決める
  2. 物がその場所にある状態をイメージする
  3. 場所と物を思い出していく

1. 記憶する場所(記憶の宮殿)を決める

まずは場所法において欠かせない「記憶する場所(記憶の宮殿)」を設定しましょう。

「どこに何があるか」の詳細がイメージできる場所ならどこでも構いませんが、今回は「自宅」を思い浮かべてみてください。

自身の自宅の中で、覚えたい単語の数だけスポットを具体的に挙げていきます。

実際はどこを選んでも問題ありませんが、今回は以下の4つのスポットに固定します。

  1. 玄関
  2. クローゼット
  3. 台所
  4. ベランダ

2. 物がその場所にある状態をイメージする

では先ほどの覚えたい4つの単語が、自宅内のそれぞれのスポットに存在している映像を想像してみてください。

  1. 玄関を開けたら牛乳が置いてある
  2. クローゼットを開けたら、たくさんのじゃがいもが飛び出してきた
  3. 台所になぜかが置いてある
  4. どこから来たのか、ベランダにトラがいる

このときは、言葉を唱えるのではなく「具体的に映像をイメージする」ことが重要です。

何度か頭に思い描いたら、次に進んでみましょう。

3. 場所と物を思い出していく

少し時間を置いてから、覚えた4つの単語が何であったか、何も見ずに答えてみてください。

  1. 牛乳
  2. じゃがいも
  3. トラ

場所と物を一つ一つ思い出すことで、この4つがすぐに解答できれば場所法による記憶は成功です。

「覚えてすぐだったから答えられたんじゃない?」という方は、しばらく時間を置いてからもう一度解答してみてください。

時間が経ってもスラスラ答えることができた方は、すでに場所法マスターです!

場所法の効果を高めるポイント

この場所法を上手に使いこなすためには、いくつか大事なポイントがあります。

先ほどの例でうまくいかなかった人は、以下のことを意識してもう一度チャレンジしてみてください。

  1. 場所と物は意外性のある組み合わせにする
  2. 思い出す場所の順番を決めておく
  3. アウトプットを繰り返す

この場所法の効果を高める3つのポイントについて、それぞれ詳しく見ていきましょう。

場所と物は意外性のある組み合わせにする

キツネさん

そういえばさっきの例、場所と物の組み合わせが変でしたね。「なんで玄関に牛乳?」「台所に枕はないでしょ?」と思っていたんですが…

実は場所法で物を覚える際の最大のポイントは、場所と物は意外性のある組み合わせにすることにあります。

例えば「台所に牛乳が置いてある」光景であれば、いわゆる日常的な景色でなかなか印象に残りません。

しかし「玄関に牛乳」「クローゼットからじゃがいも」「台所に枕」「ベランダにトラ」といったインパクトやツッコミどころのある映像は、その分記憶にも残りやすくなるのです。

そのため、場所法を利用して覚える際にはできるだけ「場所と物は意外性のある組み合わせにする」ことを意識してみましょう。

思い出す場所の順番を決めておく

思い出す際にそもそも「どの場所を選んだんだっけ…」と置き場所を忘れてしまっては本末転倒です。

それを回避するポイントとして「思い出す場所の順番を決めておく」ようにしてみましょう。

「自宅」を設定して場所法を利用する際の例
  1. まずは玄関から帰宅する
  2. 着替えるためにクローゼットを開ける
  3. 台所で手を洗う
  4. 洗濯物を取り込むためにベランダに行く

このように日常生活と紐づけるなどして、一つ一つの場所を順番に巡るイメージを持っておくと「置き場所を忘れる」事態を回避できます。

順番を決めておき、その場所それぞれに物を一つずつ紐づけて覚えていくようにしてみましょう。

キツネさん

毎日の通学・通勤の経路とポイントをイメージして、順番に覚えたいことを置いていくのもいいですね。

アウトプットを繰り返す

いくら場所法が「最強の記憶術」であるとはいえ、数が多いもの・複雑なものを短時間で頭に入れることは難しいです。

そんな場合でもしっかりと記憶として定着させるために、場所法を使った「アウトプットを繰り返す」ようにしてみましょう。

ここでのアウトプットは、場所と物が紐づいたイメージを思い出し、暗記したことを書いたり言ったりして外に出す作業のことです。

一度でなかなかできなくても、何度か繰り返すうちにしっかりと定着していくので、根気よく繰り返してみましょう。

場所法が最強の記憶術と呼ばれる理由

そもそも場所法は、記憶術の中でもなぜここまで効果が高く、評判がいいのでしょうか。

場所法が「最強の記憶術」と呼ばれる理由について、詳しく見ていきましょう。

人間の脳は「場所」に強いから

日々たくさんの情報を受け取る脳には「記憶するのが得意な情報」と「そうでない情報」が存在します。

長期記憶として残りやすい情報の例
  • 場所、空間
  • 映像を伴うイメージ
  • エピソード記憶
  • 感情を伴う情報

私たちの脳には場所や空間、風景の情報」が長期記憶として残りやすいです。

また「映像を伴う情報」に関しても同じで、具体的に頭に映像をイメージすればするほどしっかりと記憶に定着します。

場所法はそんな人間の脳の特性を利用した根拠のある記憶術なのです。

論文や実験でも証明されているから

場所法は、専門家による様々な検証や実験においても、その高い効果が証明されている記憶術です。

最近ではそんな場所法を使った治療や指導法を検討する論文なども増えているため、それだけ信憑性の高い記憶術であると言えます。

確かにこの場所法は、記憶に悩みや苦手意識を抱える方にとっての練習やリハビリとして応用できそうです。

これから日常生活の中で、ますます場所法を目にする機会が増えるかもしれませんね。

キツネさん

記憶力に苦手意識のある人でも、場所法を使ってたくさんのことが覚えられたら大きな自信になりそうです!

参照:記憶術は本当に役立つのでしょうか? | 日本心理学会

記憶力の達人が実際に使っているから

場所法が注目を集めるようになった一つのきっかけは「記憶力の日本チャンピオンの方が実際に使っていた」ことにあります。

他にもテレビ番組などで活躍する秀才や、記憶力の第一人者による「場所法の実践例・解説」は、インターネットや書籍を通じて多く発信されています。

そのように記憶力で結果を出している方が強く推す記憶術であることが、その効果の高さを物語っていますね。

吉野式記憶術」でおなじみの吉野先生も、場所法を「最強の記憶術」として紹介しています。

動画でもわかりやすく解説しているので、詳しく知りたい方はぜひこちらもチェックしてみてください。

場所法は英単語記憶にも有効

受験や資格試験において「大量に覚える必要があるもの」の筆頭が、英単語ではないでしょうか。

英単語は日本語の用語と異なり「意味」「スペル」「発音」と覚える要素が多いことがネックです。

しかし、場所法を利用することで効率よく大量の英単語を記憶することができます。

場所法を使った英単語の記憶法
  1. 記憶の宮殿を決める
  2. 覚えたい単語の意味とスペル映像のストーリーで結びつける
  3. 2で浮かべたイメージを場所と結びつける

例えば「strain(負担・重圧)」という単語を例に挙げてみましょう。

  1. 記憶の宮殿をよく行くお店に設定
  2. 「s + train」と考え「Sサイズの(小さい)電車重たい荷物を積んでいる」映像を思い浮かべる
  3. 2で浮かべた電車がお店の入り口にある映像をイメージする

このように「スペル+意味のイメージ」「場所」に結びつけることで場所法を利用した英単語の記憶ができるようになります。

英単語をたくさん覚える必要がある方はぜひともトライしてみてください。

場所法が苦手な人向けのトレーニング方法

場所法を活用して物事を記憶していくためには、頭の中で映像を想像する「イメージ力」が不可欠です。

「使いたいけどうまくイメージができない」そんな方でも、トレーニングを積むことでイメージ力が身につき、場所法も使いこなせるようになります。

最後にそんな「場所法が苦手な人向けのトレーニング方法」を3つ紹介するので、ぜひとも参考にしてみてください。

  1. 記憶の宮殿を増やす
  2. イメージ力を磨く
  3. スマホアプリで練習する

記憶の宮殿を増やす

場所法を使う上で必須となるのが「記憶の宮殿」と呼ばれる「置き場所」です。

覚える物の数が少ないならまだしも、大量の物を覚える場合は、工夫しないと置き場所が足りなくなるかもしれません。

そんなときは、以下のような解決策を使って記憶の宮殿を増やすのがおすすめです。

  • 固定で置いている家具一つ一つを置き場所にしてみる
  • 物が多い広い場所で考えてみる

自宅であれば「居間」「キッチン」と大きく捉えるのではなく、ソファ・ライト・テレビといった家具など、細かいポイントに分けて物を置いてみるようにしましょう。

またはショッピングモールやテーマパーク、遊具の多い公園など、敷地が広く目に付くポイントが多い場所を記憶の宮殿に設定するのも一つです。

イメージ力を磨く

「頭の中で映像を思い浮かべるのが苦手…」という方には、イメージ力を磨くトレーニングがおすすめです。

  • 写真を10秒ほど見た後に目を瞑り、その風景を思い浮かべる
  • 新聞やネットニュースを読み、その事件の映像を頭の中で思い描く
  • 寝る前にその日あったことを映像で思い出す

こうした映像を思い浮かべる練習を繰り返すことで、自然とイメージ力は鍛えられていきます。

隙間時間で取り入れられるものも多いので、ぜひチャレンジしてみてください。

関連記事:効率よく覚えるのにイメージ記憶が大切な理由|コツやトレーニング方法を紹介

スマホアプリで練習する

何より効果的なのが「場所法を実践する」ことではありますが、いきなり一人で取り組むのはなかなか難しいかもしれません。

最近ではそんな実践の手助けをしてくれるツールとして、場所法の練習ができるスマホアプリも登場しています。

例えばこちらの「メモパレ」も、場所法のトレーニングができるアプリとなっています。

参照:メモパレ

スマホさえあれば時間も場所も選ばないため、移動中などに気軽に取り組めるのがうれしいですね。

まとめ

「記憶術」と聞くとどうしても難しそうなイメージを持ってしまう方も多いかもしれません。

しかし実際は、使い方さえわかれば普段の勉強にも大いに生かすことができるものです。

特に今回紹介した「場所法」は汎用性が高く、取り入れやすい記憶術としておすすめできます。

「たくさんのことを覚えられるようになりたい」そんなときにはこちらの記事を参考にして、ぜひ「場所法」を取り入れてみてくださいね。

ちなみに、記憶力をあげたいなら宮地式記憶術という記憶術もおすすめです。

記憶術は科学的に裏打ちされたスキルなので、誰でも習得できるメリットがあります。

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